未加入の場合

自動車損害賠償責任保険は、自動車を購入する際に強制的に加入させられる保険です。
この自賠責保険へ加入していない、いわゆる未加入車で公道を走行すると、1年以下の懲役、または50万円以下の罰金となっています。
さらに6点の違反点数が加算され、それだけで免許停止処分となります。
非常にきびしい罰則を設けていますが、実際、公道を走行している自動車の内、全体の30パーセントが自賠責保険の未加入車といわれています。
加入義務が設けられているはずですが、なぜこのようなことになっているのでしょうか。
答えは簡単で、自賠責保険も保険商品の1つにすぎないからです。
自動車を購入する際は、販売店で強制的に加入させることができます。
ですが保険料を継続して支払わなければ、満期を迎えて未加入状態となります。
自賠責保険は放置していると自動的に未加入状態となるというわけです。
原則、自賠責保険への加入は義務ですがその理由はなにでしょうか。
それは自動車保険が「被害者の救済」を第1の目的として存在しているからです。
交通事故ではさまざまな被害者が生まれます。
被害者は加害者から損害を補償してもらうことによって、ようやく被害をなくすことができます。
交通事故による損害は、高額になると1億円を超えることがあります。
一般的な被害でも数千万円となり、とても個人の蓄えで支払うことができる金額ではありません。
被害者は賠償を受けることができない場合、裁判所へ告訴することができます。
ですが、加害者の支払い能力が低い場合、裁判の判決が下っても、実際問題としてどうすることもできません。
だからこそ、最低限の補償を備えるように自賠責保険という自動車保険の加入を義務としているというわけです。